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公益財団法人岡山県健康づくり財団


ヒートショック

まだまだ厳しい寒さが続く季節です。こんな寒い季節に気を付けなければいけないヒートショックについて紹介したいと思います。

【ヒートショック】
ヒートショックとは、気温・体温が急激に低下することで血管が収縮し、血圧や脈伯が大きく上下する現象です。これによって心筋梗塞や脳梗塞などの重大な循環器疾患が起こる可能性があります。

人間の体は、血管を拡張したり収縮したりすることで体温調節を行っています。気温が低くなると、血管を収縮させて熱を逃がさないようにします。すると、血管を流れる血液の勢いが強くなるため血圧が高くなります。ちょうど、ホースの先を細めることで水の勢いが増すのと同じ原理です。この調節機能は年齢を重ねるほど低下していくため、高齢者になると温度の変化に身体がついていかなくなります。そして冬は外気と室温の差が大きくなりやすいため、ヒートショックが起りやすくなります。

【対策】
① 部屋間の温度差をなくす
脱衣所に暖房器具を設置するなどして体温が急激に変化することを防ぎましょう。

② 入浴の前後で水分補給をする
汗をかいて体の水分が減ると血液がドロドロになるため、血栓ができやすくなります。水分補給をすることで血液をサラサラにし、血圧変動によって脳梗塞や心筋梗塞が起こりにくい状態を作りましょう。

③ 食後1時間以上空けてから入浴する
食後は消化器官に血液が集まるので、体の血圧は低下しています。血圧が平常時に近いタイミングで入浴することで変化の振れ幅を小さくし、ヒートショックを起こしにくくしましょう。

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